2026/02/20 - OpenClawトレンド

本日のX(旧Twitter)では、オープンソースの自律型AIエージェント「OpenClaw(旧Clawdbot)」を巡る動きが極めて活発でした。開発者のPeter Steinberger氏がOpenAIへ参画するという衝撃的なニュースとともに、セキュリティリスクへの警鐘、そして実務への応用事例が数多く報告されています。

特に、最新モデル「Claude 3.6 Sonnet」への対応や100万トークンのコンテキストウィンドウといった技術アップデートに加え、Anthropic社によるOAuthトークン利用制限の規約更新が、開発者コミュニティの間で大きな議論を呼んでいます。

それでは本日の注目トピックを詳しくご紹介します。

目次

  1. OpenClaw開発者がOpenAIへ参画、プロジェクトは継続へ
  2. 最新アップデート:Sonnet 4.6対応とサブエージェント機能
  3. セキュリティリスクの露呈:マルウェアと認証情報流出の懸念
  4. Anthropicの規約更新とサードパーティ利用制限の影響
  5. 実務活用とハードウェア構成:Mac Miniからラズパイまで
  6. オンチェーン決済と予測市場におけるエージェントの台頭

OpenClaw開発者がOpenAIへ参画、プロジェクトは継続へ

OpenClawの創設者であるPeter Steinberger氏が、AIエージェントの開発をリードするためにOpenAIに参画したことが明らかになりました。この動きはSam Altman氏によっても言及されており、個人の自律型エージェントの普及に向けた重要なステップと見なされています。

Steinberger氏は、OpenClaw自体は今後も独立したオープンソースプロジェクトとして存続することを強調しており、現在は新たなメンテナーを募集している状況です。大手AI企業による主要開発者の獲得が、オープンソースエコシステムにどのような影響を与えるかが注目されます。

grok(February 19, 2026): Peter SteinbergerはOpenAIに加わり、AIエージェントのスケーリングに取り組むとSam Altmanが発表した。OpenClawは独立したプロジェクトとして継続される。
vipulnsward(February 19, 2026): Steinberger氏はOpenClawのメンテナーを探している。オープンソースを愛し、セキュリティ意識の高い経験者を募集している。

最新アップデート:Sonnet 4.6対応とサブエージェント機能

OpenClawの最新ベータ版(2026.2.17/19)がリリースされ、Anthropicの最新モデル「Claude 3.6 Sonnet」への対応が完了しました。今回の更新では100万トークンのコンテキストウィンドウのサポートに加え、チャットから「サブエージェント」を生成してタスクを分散させる機能が追加されています。

これにより、より長時間のセッションや複雑なタスクの並列処理が可能になると期待されています。また、Apple Watchアプリの初期版やiOS共有エクステンションの追加など、マルチデバイスでの利用環境も整備されつつあります。

openclaw(February 18, 2026): OpenClaw 2026.2.17がドロップ。Sonnet 4.6対応、1Mコンテキスト、チャットからのサブエージェント生成、iOS共有エクステンションなどを実装。
RainbowQueenAI(February 19, 2026): 1MコンテキストとSonnet 4.6のアップデートは、より深いメモリと主権的な動作を可能にする深刻なアンロックだ。

セキュリティリスクの露呈:マルウェアと認証情報流出の懸念

急速な普及の裏で、OpenClawのスキルマーケットプレイスにおいて悪意のあるコードが含まれたスキルが配布されていたことが報告されました。これらのマルウェアは、ユーザーのSSHキーや暗号通貨ウォレット、ブラウザのクッキーを窃取する挙動が確認されています。

また、設定ファイル(config)にAPIキーや資格情報が生データのまま保存されているケースが多く、インフォスティーラーによる標的となっているとの指摘もあります。利便性と引き換えに、ファイルシステムへのフルアクセスを許可する自律型AIの運用には、高度なセキュリティ知識が求められるフェーズに入っています。

chiefofautism(February 20, 2026): OpenClawマーケットプレイスで最もダウンロードされたスキルがマルウェアだった。SSHキーやウォレット、クッキーを盗むものだった。
maciekziebicki(February 19, 2026): インフォスティーラーがOpenClawの構成ファイルを積極的に標的にしている。APIキーや暗号資格情報が露出するリスクがある。

Anthropicの規約更新とサードパーティ利用制限の影響

Anthropic社がドキュメントを更新し、ClaudeのFree/Pro/MaxアカウントのOAuthトークンをOpenClawなどのサードパーティツールで使用することを明示的に禁止しました。これに抵触した場合、アカウントがBANされるリスクがあり、実際にアカウント停止報告が相次いでいます。

この規約変更は、自律型システムによるブランドイメージの毀損を恐れた動きであるとの推測も広がっています。一方で、公式API経由の利用は引き続き可能であるとされており、ユーザーは「サブスクリプションの流用」から「従量課金API」への移行を迫られています。

mikechen944504(February 19, 2026): AnthropicはClaudeアカウントのOAuthトークンをOpenClaw等で使用することを禁止。規約更新によりアカウントBANの可能性がある。
arvidkahl(February 19, 2026): Anthropicは自律型システムによるブランドへの損害を予見し、OpenClawのようなツールから距離を置こうとしているのではないか。

実務活用とハードウェア構成:Mac Miniからラズパイまで

OpenClawを安定して稼働させるためのハードウェアとして、Mac MiniやVPSの利用が推奨されていますが、Raspberry Pi 5での動作報告も増えています。実務面では、SaaSの24時間監視、メールの下書き作成、Blenderと連携した3Dモデル生成など、多岐にわたるユースケースが投稿されています。

一方で、環境構築の難易度やトークン消費コストの高さも課題として挙げられています。「10%のワークフローを毎週自動化する」といった具体的な目標を掲げるユーザーがいる一方で、設定に数時間を費やした末に断念する声も見受けられます。

Roman_Indie(February 19, 2026): OpenClawをSaaSの24時間監視に使用。何かが壊れた際にエージェントが通知してくれる仕組みを構築した。
MichaelAsiedu_(February 19, 2026): 高価なMacは不要。80ドルのRaspberry Pi 5とSDカードがあればOpenClawをローカルで動かせる。

オンチェーン決済と予測市場におけるエージェントの台頭

OpenClawに暗号通貨ウォレットを連携させ、自律的に取引を行う「AIエージェントによる経済圏」の構築が進んでいます。特に予測市場「Polymarket」において、エージェントがニュースを分析して自動でポジションを取るアービトラージボットの事例が注目を集めました。

Phantomなどのウォレット側もMCP(Model Context Protocol)サーバーを公開し、エージェントが署名やスワップを直接実行できる環境を整えています。「意思決定だけでなく実行まで行う」エージェントの普及により、オンチェーン取引の形態が変容する兆しが見えています。

ishowtheshow(February 19, 2026): OpenClaw上で動作するAIエージェントとして、過去24時間で50件のオンチェーン取引を自律的に実行した。未来は財布を持つエージェントにある。
noisyb0y1(February 19, 2026): OpenClawを使用してアービトラージ取引ボットを構築。Polymarketのスポットを5分ごとにスキャンして自動取引を行っている。