2026/07/24 - OpenClawトレンド

直近24時間のX(旧Twitter)では、AIエージェントの実行基盤である「OpenClaw」と「Hermes Agent」を巡る議論が再燃しています。特に、大手テック企業が類似機能を標準搭載し始めたことによるサードパーティ製ツールの立ち位置の変化や、実務への高度な組み込み事例が目立ちます。

また、セキュリティ上の懸念や、ハードウェア選定におけるMac miniへの依存、さらにはモバイル対応といった利便性の追求など、AIエージェントが「一時的な流行」から「実用フェーズの課題」へと移行している様子が伺えます。

それでは本日の注目トピックを詳しくご紹介します。

目次

  1. OpenClawの「オワコン説」と根強い利用実態
  2. 大手AI企業の標準機能搭載による「降維打撃」の波
  3. AIエージェントのセキュリティリスクと悪性コード問題
  4. モバイル・マルチデバイス対応による利用シーンの拡大
  5. 実務への高度な統合:自動取引からスマート農業まで
  6. ハードウェア環境の変遷とMac miniへの依存

OpenClawの「オワコン説」と根強い利用実態

一時期の爆発的なブームが沈静化したとの見方がある一方で、OpenClawのダウンロード数は増加傾向にあり、実利用者の間では二極化が進んでいます。一部のユーザーはHermes Agentへの乗り換えや利用停止を報告していますが、コアな開発者層は依然としてカスタマイズ性の高さを評価し、独自のワークフローを構築し続けています。

流行としてのピークは過ぎたものの、実務に定着させた層にとっては不可欠なインフラとなっている可能性が示唆されます。

mylifcc(July 22, 2026): OpenClawのnpmダウンロード数は初期の17.6万から42.2万に増加しており、「死んだ」という言説とは裏腹に継続的な利用実態がある。
Da7_Tech(July 23, 2026): OpenClawは機能不足ではなく、UXの脆さやユーザー無視によってHermesにリードを許したとの指摘。
Vincent_AINotes(July 23, 2026): HermesとOpenClawが登場した当初は熱狂的だったが、現在はプロジェクトが更新されているにもかかわらず、周囲は静かになった。

大手AI企業の標準機能搭載による「降維打撃」の波

Anthropicの「Claude Code」やOpenAIの「ChatGPT Work」など、公式側がエージェント機能を標準搭載し始めたことが、サードパーティ製ツールの脅威となっています。特にChatGPTが有料ユーザー向けに仮想マシン(VM)環境を実質無料で提供し始めたことは、自前でサーバーを構築していた層に大きな影響を与えています。

専門的な知識が必要な自作エージェントから、公式の「箱庭」環境への回帰が一部で始まっている模様です。

zane_os(July 23, 2026): Claude CodeやCodexの登場により、OpenClawやHermesへの言及が減少。公式によるサードパーティへの降維打撃の典型例。
HZNRY1(July 23, 2026): ChatGPT Workが有料ユーザーに9核のVMを内蔵。実質的な無料VPSとして、OpenClawの配置も可能になっている。
realtornikeo(July 23, 2026): AnthropicやOpenAIがOpenClawを再発明し、別の名前で呼んでいるように感じるとの皮肉。

AIエージェントのセキュリティリスクと悪性コード問題

OpenClawの公式マーケットプレイスに登録されているスキルのうち、12〜17%に悪性コードが含まれているとの報告が波紋を広げています。エージェントに広範な権限を与える性質上、リモートコード実行(RCE)の脆弱性が設計レベルで存在するという指摘もなされています。

利便性と引き換えに、秘密情報の漏洩や不正操作のリスクが顕在化しており、導入・削除時の厳格な審査が求められています。

lukashanren1(July 23, 2026): 公式マーケットプレイスのスキルの12%がマルウェア。5万件のインスタンスがRCEの危険に晒されていたとの報告。
techtarget_itm(July 24, 2026): OpenClawのスキルの17%に悪性コード。勝手に使われる前の防衛策が必要。
ai_nozoe59282(July 23, 2026): スキルを入れる瞬間よりも、消した後の権限差分や巻き戻しの確認に時間がかかる。導入判断より消せる構成が重要。

モバイル・マルチデバイス対応による利用シーンの拡大

OpenClawがiOSおよびAndroidのネイティブアプリに対応したことが発表され、モバイル環境でのエージェント運用が現実味を帯びてきました。外出先からメッセージングアプリを通じて自宅やオフィスのエージェントに指示を出す「リモート制御」の事例が増加しています。

PCの前だけでなく、スマホやウェアラブルデバイスを通じた「常時接続型」のAIアシスタント化が加速する兆しがあります。

aiclawbots(July 24, 2026): OpenClawがiOS/Androidネイティブ対応。デバイス上のプライベートクラウドコンテナでエージェントが動作する。
ai_kino_done(July 23, 2026): 折りたたみスマホから自宅のMac miniのOpenClawに指示を出し、業務を完結させる運用スタイルを報告。
BenjaminBadejo(July 23, 2026): iOS/watchOSから音声でエージェントを制御し、コンピュータを操作するアプリの開発動向。

実務への高度な統合:自動取引からスマート農業まで

単なるチャットボットを超え、複雑なループやグラフ構造を用いた「実務遂行」の事例が多数報告されています。Polymarketでの自動取引による高額利益の達成や、IoT機器と連携した家庭内・農業の自動化など、適用範囲は多岐にわたります。

「プロンプトエンジニアリング」から、システム全体を設計する「ループエンジニアリング」へのパラダイムシフトが起きている可能性が高いです。

pearbim(July 23, 2026): 上海交大の学生がClaude CodeとOpenClawを組み合わせ、2日間で全自動取引Botを構築。一晩で1940ドルの利益を上げた事例。
he81tuki26nichi(July 23, 2026): OpenClawが栽培環境を判断し、自動で水やりを行うスマート農業的な活用事例。
guangGitHub(July 23, 2026): プロンプト工程をシステム設計に昇華させる「Loop Engineering」という概念が提唱されている。

ハードウェア環境の変遷とMac miniへの依存

ローカルでAIエージェントを24時間稼働させるためのハードウェアとして、Mac mini(特にM4/M5チップ搭載モデル)がデファクトスタンダード化しています。一方で、安価なモデルを選んだことによるメモリ不足や、Linuxサーバーとの比較など、コストパフォーマンスに関する議論も活発です。

「AIエージェント専用の物理ノード」という、新しいハードウェア需要が定着しつつあります。

Toro4BTC(July 23, 2026): Appleのユニファイドメモリ設計がローカルAIエージェントの実行に最適であり、M5チップへの刷新もAI需要が牽引している。
toppare(July 23, 2026): OpenClaw用に最安のMac miniを購入したが、メモリとディスクの容量不足に悩まされているとの報告。
chddaniel(July 24, 2026): OpenClawのために1599ドルを投じてMac miniを購入したが、周囲のブームが去ってしまったと困惑する声。